【映画】パニック・マーケット/浸水スーパーでサメが人肉90分食べ放題!【ネタバレ:レビュー】

スリラー

3Dもリリース済みのパニックウォーターアクション映画、BAITをレビュー及び 評価、感想、解説。

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あらすじ

海辺の町をその日、記録的な津波が襲った。


様々な理由でスーパーマーケットに居合わせた十三人の男女は、辛くも生き残る。浸水したフロアの棚に昇り海水を逃れると、徐々に自分たちを取り巻く窮状が明らかになる。

出入口は水で塞がれ、助けを待つのも絶望的。
自ら道を切り拓く以外、生存の見込みはない。

勇気と知恵で現況を打破するため奮闘する生存者たちを、しかし水面の底からじっと窺う捕食者の姿がそこにはあった。

3メートルのホオジロザメ

浸水したスーパーを泳ぐホオジロザメ

現代の水中戦において、ピラミッドの頂点近くに君臨するプレデターはこのホオジロザメである。
人間など、この肉食水生生物の前では無力に等しい。

スーパーマーケットはほぼ全域に渡り浸水が及んでおり、奴らにとっては格好の狩場が出来上がっていると言えるだろう。


現実では多くの場合、サメが人間をアクティブに襲うことは少ないとされる。
意図せず不意を突いてしまい反撃を受ける場合や、アザラシと間違えて捕食するパターンが主とされる。


しかしこの映画の描写が現実との整合性を欠いた表現であるかと問われれば、そうでもないと思う。

閉鎖された狭い水域で、多くの遺体が散乱する惨状。
仮に一か月以上絶食状態だったサメが血の匂いで本能を刺激されたとしたら、このように多くの人間をターゲットとして行動することもあり得るのではないだろうか。


いずれにせよ、単純にパニック映画のシチュエーションとしては最高に近い。
閉鎖された空間、敵いようもない強敵、失われていく時間。

楽に生き残れる気はしない。

脅威はサメだけではない

漏電したハーネスを見つめる生存者たち

断線したワイヤーハーネスから感電の恐れがあるシーン。


損壊した建物では度々逃れ得ぬ問題との直面を強いられる。彼らはじっと膝を抱えていても助かることは出来ないのだ。
あらゆる手段を用いて外界へと脱出を目指さねば、いずれは崩落に巻き込まれるかサメの胃袋に吸い込まれるしかない。


そして生存者たちもすべてが信用のおける人物と思ってはならない。

件の崩壊が起きる寸前に、当該スーパーマーケットでは恐ろしい事件の最中だった。その関係者が彼らの中に紛れていない証拠など、何一つないのだから。


サメ、崩落、凶悪な者。
果たして何人の生存者が、再び陽射しを浴びることが出来るのか。

豊富に練られた演出

ダクトから逃げる生存者に喰らい付くサメ

サメが棚に体当たりして、落ちた生存者をひとりずつ食い荒らす映画。
そういった印象でパニック・マーケットの視聴を忌避しては非常に勿体ない。


前述したように単純な捕食者からの脅威にとどまらず、彼らはあらゆる苦難を乗り越える必要がある。
そこへシナジーとして絡むのがサメなのだ。
更には人間同士の確執もあり、各々の個性も抜群に光る。


練りこまれたシーン選択は、我々を飽きさせないだろう。
驚くほど濃密でスピーディーな展開と、緩急織り交ぜた恐怖の波。ラストシーンまで少しも目を離せない。

ゴア表現

羽交い締めにされる男

損壊表現についてはそこそこ激しい。もっともサメには遺体を弄ぶような悪趣味はないので、不愉快極まりない描写にはならない。
コアなファン層とライトユーザーの中庸を取り持った丁度いい按配であったように思う。


分かり易いCGに関しては津波の場面や小蟹の群れなど、大きく視聴者の意気を削ぐような部分以外での使用はある。
肝心の欠損やサメ自体の表現にあたって、悪目立ちするようなCGの使われ方は見られないのもポイントが高い。

評価

知名度の低さや使い古されたテーマで敬遠していた方にも、是非お勧めしたい作品だ。

限定空間で様々なシーンを繰り広げるパニックムービー。
手に汗握る緊張感を楽しんで貰いたい。

★★★★☆
四つ星の優良作。
パニック・マーケット(字幕版)
パニック・マーケット(字幕版)

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