【映画】エクス・マキナ/進化し過ぎた美しきアンドロイドとの対話【ネタバレ:レビュー】

SF

AIをテーマに描くSF映画、Ex Machinaをレビュー及び 評価、感想、解説。

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あらすじ

「社内抽選の結果」「一等賞」


ケイレブはいつものようにソースコードを社用PCに打ち込んでいたところ、驚きの通知を受け取った。
とてつもない強運に、彼は興奮を隠せなかった。


携帯電話の電波も届かぬ山奥。

見渡す限りの広大な山あいを丸ごと所有する、破格の資産家である社長の別荘地。
ここでの社長と過ごす特別休暇こそ、一等賞の景品だった。

山奥の別荘地に降り立つケイレブ

ケイレブは社長の顔を知らない。いやそもそも、奇妙なことに社員の殆どの者がそうであった。

検索エンジンブルーブックの天才プログラマ兼、社長のネイサン。
誰もその素顔について、何一つ知らなかったのだ。


別荘の住居に招かれ話をすると、ネイサンは威張った金持ちでも気難しい職人でもなかった。
「ここでは社長と社員でなく、友人の関係でいてくれ」
ネイサンはケイレブに言う。


が、ここでネイサンはあるテストへの参加を彼に頼んだ。
怖気づくケイレブだが、ここでチャンスを逃せば一生後悔する、とネイサンは語る。


そう言われてはやぶさかではない。
ケイレブは守秘義務書類へサインすると、テストへの参加を決める。
そのテストの内容は、「チューリング・テスト」


すなわちAIとの対話であった。

エヴァ

部屋を歩くアンドロイドのエヴァ

会話、行動、仕草に至るまで全てが想像を凌駕したアンドロイド、それがエヴァだ。

完全に自律した自我を持ち、感情らしきものまで兼ね備えている。

一部の皮膚以外は露出した機械部がむき出しであり、逆にこれらが見えない時、彼女を人間でないと断定する材料は存在しないのではないだろうか。


この優れたアンドロイドの形成に至るまでに、生み出されたいくつかの副産物がこの研究施設には残されている。
それら過去の残骸をひとつひとつ汲み上げるうち、彼女の生い立ちがおぼろげながらも見えてくるだろう。

ケイレブ

仕事中にメールを開封するケイレブ

ブルーブック社のプログラマ。AIについての学識は高く、大学時代に多くのことを学んだ。

ネイサンに頼まれ、エヴァとのチューリング・テストを開始する。
彼女とのテストを経てケイレブは次第に、今まで思うだにしなかった心の機微を自分の中に見出してしまう。

ネイサン

ケイレブを迎えるトレーニング中のネイサン

ブルーブック社、社長。
山奥の研究施設である別荘にこもり、AI技術の研究に勤しんでいる。


部下であるケイレブにも気さくな一方、明かせない事情の多い秘密主義者でもある。
ケイレブに奇妙なテストを促し、その感想を都度聞かせるように要求する。

世界五分前説

鏡に自分が人間であるかを問うケイレブ

創造する者は、また同じく創造されている。


絶対に否定することの出来ない、この有名な思考実験をご存知だろうか。

曰く、誰しもが明確な過去の記憶と体験を持っていたとして、それらが植え付けられた虚飾であるということを否定する材料は存在しない。
即ち世界が一時間前、五分前、或いは一秒前に創造されたとして、それに誰もが気付いていないだけである、と。


これはあくまで仮説の思考実験であり、そもそも誰一人観測していない事象というのは、存在しないことと同義でもあると言える。


ではこの話がどうエクス・マキナと関わるのか。それは自身で確かめられたし。

疑いの根は深さを増す

エヴァと対面するケイレブ

実験のフェーズが進行するほどに、視聴者である我々には様々な疑問が湧いてくるだろう。
それは初め小さな芽だったはずが、いつしか大きく絡みつくような根になっている。
疑心暗鬼に陥り、何を信用すべきかも虚ろへと。


個人的にはここで、あまりにも答えの出せない問いを長くつきつけられたおかげで、少々不快ですらあった。
もちろんそれら全て、クライマックスのための前置きではあるので、勢作陣の術中といえば術中なのだが。

評価

これは灰色の箱の中で起こるストーリー。

結末が如何なるものか、是非とも確かめてみて貰いたい。
様々考えさせられる作品だった。

★★★☆☆
三ツ星の良作。
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人間か、 人工知能か―― 検索エンジンで有名な世界最大のインターネット会社“ブルーブック”でプログラマーとして働くケイレブは、巨万の富を築きながらも普段は滅多に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に1週間滞在するチャンスを得る。

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