【映画】ダーケストアワー 消滅/エイリアンの正体は○○星?【ネタバレ:レビュー】

SF

地球外生命体と人類の闘いを描いたSFアクション映画、The Darkest Hourをレビュー及び 評価、感想、解説。

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あらすじ

モスクワに突如、強力な電荷を帯びた謎の物体が多数飛来。触れられた市民は一瞬で灰となり、阿鼻叫喚地獄の宴が繰り広げられる。

アメリカから旅行中だったショーンたち5人は、クラブの地下で数日立て籠もることで生き延びた。
彼らは祖国へ帰るため大使館を頼ろうと試みるものの、街には未だ、未知のエイリアンが徘徊し続けていた……。

ネタバレ概略

ネタバレストーリー
  • 1.
    ロシア
    モスクワへ自身らで開発したアプリのプレゼンに向かうショーンとベン。
    しかし到着した先では、何故かスカイラーが顧客へ説明を行っている。
    そう、彼らのアイデアはパクられたのだ。
  • 2.
    酒場
    アイデアを盗作されたふたりは、ロシア旅行中の女性らに件のアプリでコンタクトを取った。
    偶然鉢合わせたスカイラーは放っておき、バーで出会った彼女らは、ナタリーとアンと名乗った。
  • 3.
    停電
    突如、停電が起きる。バーの電気は全て落ち、真っ暗闇が辺りを包む。
    訝しく思った人々は街頭に立つと、空から降り注ぐ数千もの流れ星のような物体を目にする。
  • 4.
    粉砕
    光の物体に触れた人々は、一瞬で粉々になる。それが敵性の生物であることを悟った民衆は瞬時にパニックに陥った。
    ショーンら4人とスカイラーは、すんでのところでバーの地下室へ籠城することに成功した。
  • 5.
    地上
    数日後。食料の尽きた5人は、アメリカ大使館を目指して助けを求めることにする。
    通りには人の姿はなく、消し炭にされた残骸が残るのみだった。
  • 6.
    特性
    姿の見えない怪物を検知するために、電気を帯びた特性を利用することを思い付くショーンたち。
    首からぶら下げた電球や周囲の電灯などが点灯するのを、怪物出現のサインとした。
  • 7.
    遮蔽
    ショッピングモールで巡回する怪物から難を逃れたショーンとナタリー。
    ガラスが生体電磁気を遮蔽し、怪物から身を守る盾になることを知った。
  • 8.
    大使館
    大使館に辿り着いた一行。しかしひと気はなく、やはり誰もが死んでしまったようだ。
    そこで無事な無線機を入手する。誰かがロシア語で話しているようだが、スカイラー以外に訳せる者は居ない。
  • 9.
    乱心
    ライフルを持ったスカイラーは乱心し、単独で明かりの見えたアパートへと向かう。
    慌てて止めに行くショーンとベンだが、彼らの目前でスカイラーは粉々になった。
  • 10.
    籠城
    明かりの見えたアパートへ向かうと、そこで生存者のセルゲイとヴィカと出会うことに。
    セルゲイは怪物の特性に熟知した籠城戦を行っており、尚且つそれに有効と思われる特殊な銃を作成していた。
  • 11.
    潜水艦
    無線の内容を訳して貰うと、「川に各国潜水艦が滞在するため、生存者は合流せよ」という旨だった。
    希望を見出した一同は、潜水艦へ向かうことを目標とする。
  • 12.
    落城
    物資を漁っていたヴィカ、ナタリー、アン。ふいに巡回した怪物に見つかってしまい、アンは無謀にもセルゲイの部屋に飛び込んでしまう。
    施錠の間に合わない部屋に飛び込んだ怪物は、アンとセルゲイを殺害した。
  • 13.
    自警団
    マイクロウェーブガンを持ち出して街中を逃げる4人。
    そこで怪物に追いつかれた一同を、ロシア人自警団が間一髪で救うことになった。
    ゲリラ戦で怪物と戦うと主張する自警団に対し、潜水艦へ合流し、生き延びることこそ最良だと主張するショーンたち。
  • 14.
    地下鉄
    川までの無謀なミッションに、数人の自警団員が協力してくれることになった。地下鉄を通れば、危険こそあれど目的地までは遠くないと言う。
    だがヴィカを庇ったベンが、そこで怪物に殺されてしまう。
  • 15.
    目的
    川に着いた一行は船に乗り込み、合流地点を目指す。
    そこで見た怪物らによる光の柱で、その目的が地球に眠る金属を食べることだったと判明した。
  • 16.
    転覆
    崩落したアパートメントの風圧で転覆してしまう船。僅かに気を失ったショーンが目覚めると、ちょうど潜水艦が救助に現れた瞬間だった。
    しかし周囲に、ナタリーの姿だけが見えない。
  • 17.
    危険
    フレアガンによる救難信号が上がる。合流地点とは遥かに離れた、とても危険なエリアになる。
    ナタリーの生存を確信したショーンは、仲間と共に彼女を救いに向かう。
  • 18.
    勝機
    マイクロウェーブガンと銃弾の組み合わせで、無敵かと思われた怪物を打ち倒すことに成功した一同。
  • 19.
    再会
    バスの中に隠れたナタリーと再会するショーン。しかし怪物が同時に乗り込んでしまったため、電装品の作動により急発進する。
    ショーンは単独ながらも、なんとか怪物を撃破することが出来た。
  • 20.
    逆襲
    潜水艦前で別れる自警団一同とショーン一行。
    生き残った者たちが、世界各国で反撃を開始している一報が入る。
    「俺たちの闘いはこれからだ!」

シリアス寄せのわちゃわちゃパニック

人々を襲う怪物

タッチすると即死。いかにもおバカ感ある設定だが、内容はシリアス寄り。
割と本気で窮地からの脱出を試みる男女を描いている。
短い旅路の中でも多くの出会いと別れがあり、後者の9割は灰になることで為される。

前半部はパニックにまみれたディザスター感があるが、対抗手段を得た後半部は反撃開始パートだ。
マイクロウェーブガンを起点に、ARやRPG-7をぶっ放す。憎い人類の仇敵をぶっ飛ばせ!
もうこの辺りまで進むと、ややおバカムービーテイストが滲み出している。

終末世界の頼れるアニキ

プレッパーズとして現れるセルゲイ

ディザスターや広域のパニックムービーで欠かせない存在が、プレッパーズだ。

  • プレッパー(ズ)とは?
来たるべき終末世界に備えて、自宅を改造し、物資を貯め込む人々。
本気で世界が破滅する未来を見越しているため、日常生活や資産形成は二の次。惜しみない資金投入にて武器弾薬を買い占めるのだ。

世界中にこの一種独特の思考を持つ者は存在し、銃規制の緩い地域ほど過激なプレッパーズとなりやすい。



プレッパーズのアニキらと懇意になれれば、終末世界を生き延びるのにこれほど頼もしい人物は居ない。
10クローバーフィールド・レーンのハワードなども代表的なプレッパーだ。


作中で出会うセルゲイもまた、独特の自宅改造を施したプレッパー。エイリアン襲来から準備したにしては早すぎるため、恐らく普段からカスタム済みだったように思われる。

匿ってやった小娘たちの軽率行動で灰燼と帰した彼だったが、その手によって生み出されたマイクロウェーブガンは人類の明るい未来を切り拓いた。

Tips:こうすれば助かる

作中のエイリアンが実際に襲来した時、我々はどうやって身を守るべきか?

実は案外、簡単な方法がある。



部屋中に張られたアルミホイル

見よ、この装飾。部屋の全てを覆い尽くすは、アルミホイルだ。

実は普段からアルミホイルにて身を守っている人々は、我々の想像以上に世界中に居るらしい。

  • 有害電波
  • 宇宙人の怪信号
  • CIAの脳内盗聴波動
  • サイキックによる強制リーディング能力



彼らはこういったものから身を守るため、アルミホイルを用いる。
映画サインで、有名なシーンがあったのは記憶に新しい。

サインのアルミ箔メットをかぶるシーン



アルミホイルはすごい。人工衛星の金色に見える表面加工も、何層も重ねたアルミホイル。
作中冒頭のEMP攻撃も、何重にも巻くことでスマホやPCを守れる可能性が高いらしい。(実際に巻いてみると、電波が入らなくなる)

生体電磁気をガラスや鋼鉄の檻で感知出来ないレベルならば、アルミホイルで勝てない道理は無い。


よって本作エイリアン襲来時に我々の取る行動はただひとつ。

家中、身体中をアルミホイルで巻く



これで異星人襲来も安心。

ナタリーはボケ担当

バスで再会するふたり
  1. 「川ではぐれちゃった!」
    とんでもないエリアで救助要請
  2. 「座して死を待つより、戦って死ぬのだ!」
    バスの中で震えるお姫さま
  3. 「バス止まらない!」
    クルマは電気回路がイカれた状態でもブレーキは効く



ナタリーは闘いの中で、急速に退化していった。
身の丈に合わない大口や、どっちつかずの行動の数々。
親友を、割とおとり気味に扱って死なせたあたりから、彼女は壊れてしまったのだ。

きっとそれは、エイリアンの放つ強烈な電磁波のせいなのだろう……。



もっとメチャクチャで良かった

怪物に立ち向かう自警団

半端なシリアス寄せが災いしており、振り切ってブッ飛んだシナリオになっていない。

どうせなら自警団だけでなく、ロシアンマフィアやザ・ナイトウルブズなどなど、国境や立場を超えた人類共闘戦を見たかった。
後半から破綻気味なのは自覚しているはずなので、ここでオールスター投入によってバカイズムを全開放。

人類vs.エイリアン。手を取り合うは、アメリカとロシアの生存者たち。
最高に燃える展開だ。
コソコソ逃げ回らず、マイクロウェーブガンで殲滅戦だ。ありったけの弾持ってこいアパーム!

  • ザ・ナイトウルブズとは?
プーチン大統領公認の、バイカーギャング。
ロシアを愛する荒くれ者たちだ。
公にはクリーンな親衛隊とされているが、裏ではどうやら黒い活動も見えるとか。
おそロシア。

エイリアン特性

火炎に弱る怪物ら

人間を灰にする凶悪なエイリアン。その特性をまとめよう。

強力電磁波?

周囲に電気的作用を起こすものの、それらに短絡や負荷限界を及ぼすような描写は無い。よって強力な電気を伴うというよりは、電磁波を放射しているのがイメージとして近そうだ。


この中で人間を灰にした能力だが、実存の兵器でこのような特性を持つものは未確認になる。
電子レンジの作用を遠方へ放射する近未来武器や、レーザー照射でUAVドローンを撃墜するものは確認されているものの、対象を一瞬で灰になるような高出力兵器は見られない。

これを人造の武器でなく自然現象に置き換えると、最も近いのは中性子星と思われる。

  • 中性子星とは?

中性子星

大質量恒星の末期に訪れる状態。主に超新星爆発の後に現れる。

 

小型ながらとてつもない磁力と質量を持ち、一部では「デス・スター」と呼ばれる。
この上位互換がブラックホールになる。



シミュレーションでは、仮に突如地球上に中性子星が現れた場合、地球は壊滅的な状態になる。

海は天を舞い、地は上下もなくなり、あらゆる物体は中性子星の磁力に沿った運動を求められる。
時間は意味を無くし、有形の物体は存在を許されなくなるのだ。
その過程であらゆるものはバラバラに砕け散り、分子レベルまで粉砕されるだろう。


作中エイリアンの能力と、中性子星の特徴はよく似ていることが分かる。
これを小規模範囲、なおかつ指向性として放射可能なのが彼らの特殊能力と考えるのが最も容易い。

金属を喰う

食糧として金属を得るため、地球を侵略したというのが一応の目的らしい。

確かに地球も金属量は多いものの、地表部分のそれは割合としては少ない。
もちろん穴を掘れば鉄を主とした成分は豊富だが、そもそも他の惑星を狙う方が効率的であったかもしれない。

それは金属過剰星である。

  • 金属過剰星とは?
通常よりも大気に占める金属量が多い星を指す。

2015年にはHD1605、HD1666、HD67087という太陽型の星が発見されており、周囲を公転する惑星も見つかった。



これら3つはいずれも太陽より大きく、食べ応えのある巨大な星である。
よってわざわざ地球を狙うよりも、外敵の居ない快適な惑星はよりどりみどりだったはずだ。

或いは別の目的があったのかもしれない。
しかし今となっては、彼らの真意は分からない。

評価

マジメに見たら負け。コメディとして捉えるのが吉。



割と面白味はある。ゴアシーンもないので万人向けだ。

★★★☆☆
三ツ星の良作。
The Darkest Hour (字幕版)
The Darkest Hour (字幕版)

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