【映画】ザ・トーナメント/殺し屋版、天下一武道会【ネタバレ:レビュー】

アクション

ロンドンを舞台に殺人ゲームを描いたアクション映画、THE TOURNAMENTをレビュー及び 評価、感想、解説。

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あらすじ

ブラジル、シラオで開かれたトーナメントから七年。今年もまた、非合法でイカれたパーティの時期がやってきた。

前回優勝者のジョシュアを筆頭に、今回もくせ者ばかりの殺し屋が三十人集った。
東洋一の女殺し屋ライライ、パルクールの使い手アントン、非道の悪辣マイルズ。

彼らは24時間以内に自分以外の全ての殺し屋を抹殺することが任務であり、例外は無い。

大いに盛況を見せる賭博家たち。今年もまた、狂気の宴は大成功を収める予感を見せる。


だが熟練の殺し屋たちの中に、誰もが見覚えのないひとりの神父が入り込んだことで、事態は奇妙な方向へとシフトしていき……。

ゲーム

トーナメントの賭け金を出す富豪たち

これは資産家たちの、大規模賭博だ。倫理や既存の価値観を失った亡者たちは、人の生死を賭け馬に、大金をベットしてはこの狂乱の殺人ゲームに熱をあげる。

殺し屋たちの取り分は一千万ドルと破格だが、それに相応しい資格を得るには他の29人を、自分の命が尽きる前に滅せねばならない。

このゲームでは他者からの救助は認められない。警察、消防、その他諸々。あらゆる立法機関は七年に一度の舞台に選ばれたこの瞬間、全ての機能を失うことになる。
ジャミングによる電波混線や応答すり替えにより、通報は体を為さない。

殺し屋たちを妨げ、助けるものは何もない。存分に殺し合うことが出来るだろう。

神父

酒場から放り出されるマカボイ神父

ロバート・カーライルの演じた神父役、マカボイの味わい深さが素晴らしい。本当にこの人は、「ダメな男」役をやらせたら一級品だと感じる。

彼は酒浸りのなまぐさ神父で、近所でも評判は悪い。自分が良い人間でないことを神に悔いるが、その口で数秒後には酒をあおる、全くどうしようもなさが逆に魅力的ですらある。

終盤で正体を現し、実は凄腕殺し屋だったとかいう驚きの急展開などは存在せず、本当に単なる一般市民としてトーナメントに巻き込まれた形だ。

彼との出会いが、ライライとの運命を変えた。


一見して殺し屋アクションには不要に思えるマカボイの存在だが、彼のキャラクター性を思うと単純に登場を排していいような人物とも思えない。
個人的には最も好きなキャラクターだった。

ゴア表現

手榴弾のピンを抜かれて絶望するシーン

思ったよりもグロテスク表現はヘビー寄り。爆破やヘッドショットによる損壊表現が目立つ。

余りにもエグいレベルではないので閲覧注意というほどではないが、ある程度苦手な方には注意を要するかもしれない。

またテキサスの殺し屋マイルズの性質として、「非道で残酷な殺しを好む」とあるのだが、作中でそれほど彼に関してはサイコキラーの一面を読み取れなかった。
もっと残虐でクレイジーな処刑や拷問を取り入れても面白かったように感じた。

アクション

パルクールで車を回避するアントン

アントンのパルクールを筆頭に、見どころであるアクション部は豊富で質も高い。

カーアクション、爆破、徒手格闘。
銃撃や肉弾戦シーンも中々練られており、特にストリップクラブでのバトルロワイアルでは手に汗握るだろう。


だがアクション映画ではお決まりのシーン展開が続き、それが後半に進むにつれて参加者の減少が伴うと、呼応するようにややストーリーの失速感が目立った。

クライマックスで盛下がりを迎えるという、ある種アクション映画ではありがちな構成を辿った今作だが、しかし序盤から中盤にかけての白熱ぶりには称賛を贈りたい。

評価

主だったサイドストーリーは一本のみで、大きな謎は含まれず、単純なアクションとして楽しむのが作法だ。
一級作品とまでは呼べないが、充分に日頃のストレスを発散する役割は果たすだろう。

★★★☆☆
三ツ星の良作。
ザ・トーナメント(字幕版)
ザ・トーナメント(字幕版)

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