【映画】セブン・ウィッシュ/7つもあると、大したことないお願いしちゃうよね【ネタバレ:レビュー】

スリラー

箱に七つの願いと命を捧げるスリラー映画、Wish Uponをレビュー及び 評価、感想、解説。

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あらすじ

クレアの父ジョナサンは、ある日生業のゴミ漁り中に、不思議な紋様のオルゴールを拾う。彼はそれを娘の誕生日プレゼントとして贈り、また彼女もそれをひとまず部屋に飾ることに。

その日ふとクレアは、大嫌いな同級生が「腐ればいいのに」と願った。しかしそれは翌日には事実となり、彼女は箱に秘められた未知なる力を薄っすらと感じる。
ひとつ、またひとつ。

しかし願いの裏側で、彼女に近しい者たちが徐々に不審死を遂げていき……。

ホラー感は皆無

排水口に髪の毛を引き込まれる女性

ヤオ・グアイという悪魔によって次々と七人の命が消える設定だが、本作中の悪魔はユーモラスに溢れている。
恐怖感を醸したホラーパートは一切なく、死に様もほとんどが冗談みたいな事故死であるため、笑いはこみ上げても恐ろしいと思うことは全くない。恐怖演出の苦手な方でも、ニッコリの仕様である。

また分類上ではスリラーではあるが、一歩引くとコメディでもおかしくない。何よりスリリングな瞬間が、指折り数えるのも少ないほどであるのが要因だろう。

ゾクッとするホラーや、手に汗握るスリリング作品を求める方には適した映画とは言い難い。

腹いっぱいのスクールカースト

スクールカーストを感じさせる一幕

もういい加減、スクールカーストを扱うシーンは必要ないことに気付かないのだろうか。
それとも本場アメリカ人は、こうした不毛で不愉快な階級制度をいい歳した大人になっても懐かしく思うのだろうか。

本作の学園ドラマは例によってありきたりでつまらなく、特に箱の恐ろしさを際立たせる働きもない。だいたい不愉快な上位女子が調子に乗っていたら痛い目を見て、下位の女子が男を寝取ってニヤリと笑う話である。


このようなやり取りは胃もたれするぐらいやり尽くされており、とっくの昔に飽きられているはずだ。

「大半の視聴者にとって体験してきた部分だから」という安い共感性のために学生ストーリーを挿し込んでいるのなら、愚かでみみっちい過ちだとどうか気が付いてほしい。
そんな部分で訴求性を得る作品なら、その時点で詰みであるということに。

意外性ゼロ

ヤオグアイの箱
謎の箱×母の死×近親者の死



これら大筋とOPをチラ見したら、ライトユーザーであっても結末が予想可能だ。

これを払拭するには予想だにしない展開を加えるか、或いは中途の演出が度肝を抜く仕掛けであるしかない。
この部分を疎かにしたらもう、作品を早回しであっても見る意味が無いのだ。


しかし本作では、制作側でその事実に気付く者が残念ながら居なかった。
すべからく……。

ティーンだから?

最後の願いを箱に告げるクレア

往々にホラー作品の登場人物は愚かな選択をしがちだ。何故なら不幸な犠牲者を生むには、賢過ぎる登場人物は邪魔になるからである。

本作でもクレアは愚かな選択を選び続ける。破滅願望でもあるかのように、着実に悪魔の望みを消化していくのだ。
これは彼女が17歳という、多感で無思慮なティーンだから許されるということなのだろうか。

ティーンだから多発する不審死に気付かず、
ティーンだから親戚の遺産も無遠慮に浪費し、
ティーンだから結末に予想もつかない。



だが一方で、冷静で思慮深い同級生の姿もあった。


結論として、ティーンだからクレアは愚かなのではなかった。

元々特級の愚か者であるクレアを描いた映画、それが本作である。その事実を受け止める度量のある者にだけ、推奨される作品なのだろう。

評価

怖くない×ハラハラしない×イライラはする



精神を鍛えることに腐心している方にはオススメである。

★☆☆☆☆
一つ星。
7 WISH / セブン・ウィッシュ (字幕版)
7 WISH / セブン・ウィッシュ (字幕版)

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